９月に入り、着物は単衣を着る季節になりました。普段の着物は、袷、単衣、薄物と大きく分けて３種類お持ちだと思いますが、喪服となるとほとんどの方が薄物（絽）と袷の２種類かと思います。もちろん、これだけでも十分なのですが、実は喪服にも単衣というものが存在します。写真は、単衣用の喪服地です。生地は縮緬ですが、袷用よりは薄手で単衣向きの生地になります。喪服で単衣をご用意される方は少ないのですが、昨今の異常気象を考えると、５月や６月、９月、１０月の初めの頃などには単衣があるとより使い分けが出来て便利です。
また、喪服を誂えるタイミングを悩まれる方も多いようですが、ご家族の方がご健康な内に誂えたり、ご結婚の際にご用意されるのが良いかと思います。それでも、すべて揃っていると縁起が悪いのでは？と感じる方は、帯〆や草履などすぐに手に入るものをあえて用意しないという方法もあります。さらに、タイミングとしては、増税前に揃えてしまうというのも一つかもしれませんね。