お知らせ
News
2023.08.18
諸紙布(もろしふ)の帯
帯の素材というと、絹が圧倒的に多く、その他は麻や綿、植物の繊維から作られるものが
ありますが、「和紙」から作られる帯もあります。
「紙布(しふ)」の帯は、手漉き和紙を細かく裁断して、撚りあげて紙糸にして緯糸にし、経糸に絹を使い織り上げた紙の布です。こちらの「諸紙布」は、経糸・緯糸共に100%を紙布で作った帯です。加えて、「昼夜織」という織り方で、表が縦縞柄で裏が横縞柄という変わり織りになっているとても珍しい帯です。
紙というとなんだか弱そうに思いますが、紙はとても軽くて強いという性質を持っていますので、とても丈夫なのです。お使いいただくのは、単衣の季節が一番適しています。特に最近は、9月でも30度を超える日があることから、通気性も良い諸紙布の帯は、最高に適していると言えます。また、無地感の帯なので、塩沢や大島紬など総柄の着物に合わせても素敵でしょう。